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ブログ 2019.8.26 新規事業はどうつくる?UDSの新規事業「su+」の今は?中国企業視察研修ツアーをレポートします

UDSグループの旅行会社ELLISTAが、塗装関連の商材を取り扱う中国企業のマネジメント層のみなさんに向けた日本企業の視察研修ツアーを催行しました。
今年の5月には中国からの経営者のみなさんをご案内した視察研修ツアーも行なっており、その際にご参加いただいた方から、「今度はぜひ自社のマネジメント層を連れて研修に来たい」とのお声を頂き、今回のツアーが実現。12名ほどのマネジメント層の方々がご参加されました。

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中国でも、時代はモノ消費からコト消費へ
そのようななかで、新たな収益を生む新規事業を展開していきたいという考えはあるものの、これまで単一商材のみを扱ってきたため、新しい事業を展開するノウハウが無く難しさを感じていらっしゃったようです。
そこで今回は、UDS代表の中川より「UDSの新規事業の展開」について、またUDSのプロダクトブランド「su+(スプラス)」を担当する谷口からは「UDSの新規事業としてのsu+」について、それぞれお話しさせていただくことになりました。

UDSの「新規事業」の考え方

午前の部では、中川より「UDSの新規事業の展開」についてお話ししました。
もともとはコーポラティブハウスからはじまったUDSの事業。その後CLASKAを手掛けるなどして、ホテル事業を展開しながら「企画」「設計」「運営」が一体であることを強みとして確立していきました。

市場に合わせてビジネスを切り替えていかないと取り残されていってしまうというのが現在の日本の状況(中川)

新規事業への取り組みについては、「その事業に取り組むことで何が得られるのか?」「既存事業とのシナジーは?」「UDSらしさがあるか?」など様々な観点から検討を重ね、決定していきます。

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例えば2019年に長野県佐久穂町に開業した大日向食堂には、UDSの管理栄養士が常駐し日々の食事をつくっています。2011年から取り組み続けている食堂事業、そこに関わる管理栄養士の新たなキャリアの選択肢として、地域の「まちづくり」と掛け合わせるというやり方は、とてもUDSらしい考え方です。

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また今年開業が続いたホテルも、個々はそれぞれ独立したプロジェクトのようでありながらも、海外戦略や地方への展開の可能性なども含んだ上で進行してきたものです。
UDSではこのように、個別のプロジェクトごとに様々な観点から検討を重ねることで、ひとつひとつを新規事業として、丁寧に、かつ挑戦的に取り組んでいます。

空間に新しい価値を生み出す「su+」

お昼休憩をはさみ、午後の部ではsu+・谷口より、su+の事業内容についてご紹介をしました。

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su+は、設計事業部で手がけてきた建築、家具の分野に新たに加わったプロダクトの事業で、2017年4月より展開しています。

ワクワクを探す、ドアになる
この世界にあるさまざまな場所の、気候・歴史・⽂化。
そんなありのままの魅⼒がいっぱいにつまった素材。
そして、それを⽀え、創り出し、変化させる⼈。
そんな地域や⼈の魅⼒、
モノの後ろにあるたくさんの⼤切なストーリーを引き出し、
感じてもらえるようなアイディアを。
企画、設計、運営の垣根を超えて
プロジェクトを⾏う私たちだからこそ、
⼀⾜先に⾃分でも気づかなかった新しい「いいな」に
出会えるチャンスをつくりだします。
ここにあるモノとの出会いを通じて
あなたの毎⽇がより⼀層ワクワクするものになりますように。

su+ (su+公式HPより)

su+では、「建材」「ホテル用品」「家具」「雑貨」の4つの領域で事業を展開しています。

建材

世界各国から調達したUDSオリジナルの建材や、パートナーメーカーの扱う既存商品の提案・販売を行います。

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ホテル用品

ホテルを舞台に、アート、ファブリック、備品などを通じて、その土地の自然、産業、文化に根ざしたインテリア演出を行います。

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家具

これまで自社他社問わず、多くのホテルでオリジナルの家具を製作してきています。その実績を活かして、現在BtoC向けの家具も検討を進めています。

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雑貨

素材の美しさや、地域の魅力を引き出すオリジナル雑貨を、デザイナーやアーティストとの協働で製作し、販売しています。

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そんなsu+が大切にしているのは、「オリジナル商品の開発」「地域との連携」「環境に配慮した物づくり」という3つのポイント。

これらを軸にしながら進める4領域での事業展開について、谷口からみなさんにご紹介させていただきました。

質疑の時間ではみなさんから積極的なご質問が飛び交います。

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Q. ターゲットと販売ルートを教えてほしいです。

A. 建材は社内で販売していますが、今後は外部のコンサルティングも進めていこうと思っています。 地域産業を盛り上げたい行政からもいくつかお声がけをいただいていて、自治体とのコラボレーションで、ホテル全体がショップになるようなクラフトホテルを企画する話も出ています。

Q. UDSはどの事業においても差別化を意識していていますよね。su+もその一つだと感じています。どうしてこのチームができたのか、経緯を教えてください。

A. ホテルのコンセプトに合うものが探してもなかったから、自分たちで作ろうと思ったのがきっかけです。「無かったら作ろう。」それがUDSのスピリットです。

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時代の変化を読み取って柔軟に、でも大切な軸はぶらさずに。国が違っても、新たな価値を生み出すために必要なマインドは同じ、ということをお互いが感じ取ることができた研修でした。

ご参加いただきましたみなさま、ありがとうございました。今回のような研修ツアーのご相談について、国内外問わずお受けしていますので、お気軽にご相談ください。