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ブログ 2019.12.27 インバウンド時代における創造的おもてなし- 「東北観光推進機構」主催セミナーでお話させていただきました

先日代表の中川が東北の観光産業の振興と経済の発展に寄与することを目指す「東北観光推進機構」が主催するセミナーにお招きいただき、「インバウンド時代における創造的おもてなし」と題してお話をさせていただきました。

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お招きいただいたのは観光復興の担い手を育成することを目的に、東北の観光業従事者を対象に2016年から開催されているセミナー。

同機構では、2020年度に東北6県と新潟県への訪日外国人宿泊者数200万人を目指しています。今回は今年2月に出版した書籍『おもてなしデザイン・パターン インバウンド時代を生き抜くための「創造的おもてなし」の心得28』(以下おもてなしデザイン・パターン)がきっかけとなってお声がけいただきました。

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UDSでは日本各地の地方都市にてまちづくりのお手伝いをしていますが、いずれの地域にも共通の人口減少の問題に対して、インバウンドを含めた交流人口の増加策を問われることが非常に多くなってきています。その一つの答えとしては、一度きりではなく何度も訪れたいと思っていただけるような体験を提供する接客が大きな鍵となると考えています。

日本のコンシェルジュ界を代表する存在である阿部佳氏、インバウンドビジネスの第一人者である村山慶輔氏にもご協力いただいた本書では、これまでの日本のおもてなしをアップデートさせた「創造的おもてなし」を提案するべく、パターン・ランゲージの研究者として世界的に活躍する井庭氏の協力の元、UDSのホテル・飲食店舗の運営メンバーが日々実践しているおもてなしの実例を調査・分析し、28のパターンに分類してまとめました。 - 出版時のプレスリリースより

当日、東北や新潟の各地域からお集まりいただいた方々に向けて中川はまずインンバウンドを通した企業や地域の活性化支援を目指して開業した複合型コワーキングスペース「INBOUND LEGUEでの取り組みを紹介させていただきました。

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そしてその取り組みを通して浮かび上がって来た「日本の各地域のインバウンド受け入れ力up」の課題に対する一つの提案として出版した「おもてなし・デザイン・パターン」について、その作成背景やプロセス、納められているパターン、またおもてなし・デザイン・パターンを活用した社内、社外での取り組みについてなどお話させていただきました。

▼出版の背景にあった考え

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▼これからのインバウンド時代を視野に入れ、これまでの日本のおもてなしをアップデートさせ、自ら創造的に考え、自発的に行動する接客が求められるのではないか。という考えから「おもてなしデザイン・パターン』では「創造的おもてなし」を提唱

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▼おもてなしデザイン・パターンを活用し社内の「おもてなしリーダー人材」が 日々起きていることをリアルタイムで共有し、学び合うことで日々の業務改善・品質向上につなげる「おもてなしサミット」

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▼滋賀県のヴォーリズ学園・近江兄弟社高校 の放課後教養講座では、今の日本の現実を踏まえて『おもてなしデザイ ン・パターン・カード』から日本のおもてなしを考え インバウンドのニーズを知りツアー造成とガイド実践まで行う『創造的おもてなし講座』を実施中。

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『おもてなし・デザイン・パターン』出版の目的は「創造的おもてなし」への共感と実践を広げ、日本各地で「地域の受け入れ力」を高めていくことです。
UDSではこの姿を目指して、「創造的おもてなし」への共感と実践の輪の拡大に取り組んでいきたいと思います。

東北観光推進機構のみなさま、ご参加いただいたみなさま、この度は大変貴重な機会をいただきましてありがとうございました。