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ブログ 2021.6.1 おかげさまで「ホテル アンテルーム 京都」開業から10周年!

2011年4月29日に開業した、ホテル アンテルーム 京都は、おかげさまでこの春開業10周年を迎えることができました。いつもお世話になっているみなさん、これまで関わってくださったみなさん、改めまして、本当にありがとうございます。イベントやパーティーを開催するのが難しい状況のなかで迎えた10周年。そんな中でも「お世話になったみなさんへ感謝の気持ちを伝えながら、10周年の節目をお祝いしたい!」とスタッフみんなで頭を悩ませました。そうして、お世話になっている地域のみなさんやアーティストの方々の協力をいただきながら、10周年お祝い企画をいくつか開催しましたのでご紹介させてください。

その1:若手アーティストの支援プロジェクトを始動

「京都の今を表現するアート&カルチャーが集まる場所」がコンセプトのアンテルームでは、アーティストの方々の作品発表の場として、10年間に90回を超える企画展をGallery9.5で開催して来ました。そしてこの春、開業10周年企画として、若手アーティストを支援する新たなプロジェクト「ANTEROOM TRANSMISSION」を始動しました。

新型コロナウィルスによりもたらされた社会の減速と活動の萎縮、そして、インターフェイスを通して他者や世界との繋がりが加速したこの一年。本プロジェクトは、若い世代の発表の機会をつくるとともに、彼らの作品を同時代へのメッセージとして伝えることを目的としています。(HPより)

第一弾企画は、7人の若手アーティストによる作品展示の企画展「ANTEROOM TRANSMISSION vol.1 - 変容する社会の肖像」。アンテルームにご縁のあるアーティストやキュレーターにお声がけし、計7名の学生を含む若手作家を推薦していただいて実現しました。

表紙

第一弾となる本展は「肖像」をキーワードにしています。活動が制限されるなか、自身を見つめ直し、身近なものの良さを再発見する機会に繋がった方も多いと思います。スタジオに行けない日々が続いた作家のみなさんもまた、自身の身近なものを被写体にしたり、その中で新しい表現を探し、作品づくりと向き合ってきました。この特殊で特別な時代を映し出しながらも、未来へ向かっていく力強さを同時代の「肖像」と捉え、本展のサブタイトルに込めています。本展を通して世界を知り、自分を見つめ直すことで社会や歴史、自身の外側に目を向け、他者との繋がりを再確認し、ささやかな日々を慈しむような体験をしていただけたらと思っています。(支配人兼アートキュレーター 上田

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Photo:Itsuhiro Osawa

今後はさらに若手アーティストの発表の機会を作っていくべく、公募展なども検討中。ゆくゆくは京都だけでなく、那覇ソウルでも展開を検討していきます。当初の5末までの会期を延長して2021年6月30日(水) まで開催中です。もちろん入場無料、開放的な空間で換気なども徹底していますので、お近くにいらした際にはぜひお立ち寄りください。

その2:自慢の朝食メニューでコラボサンドイッチ×10

アンテルームのご近所にある人気ラーメン屋さん(朝から行列ができます!)や、ホテルの日々の朝食でもお世話になっている八百屋さんなど、いつもお世話になっている10店のみなさんの食材を、10種類のサンドイッチにして、10日間のリレー形式でご用意しました。

周年サンド詳細

10店の中には、同じく京都のUDS拠点であるホテル カンラ 京都THE KITCHEN KANRA や、大阪でUDSが運営するRe-Life ON THE TABLE とのコラボレーションメニューも。

ラーメン屋「大栄」さんから仕入れたチャーシューや自家製煮玉子、ナムルを挟んだラーメン具材サンドイッチ。
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「ミルク工房そら」さんのジャージーヨーグルトを使った自家製ヨーグルトに、空豆と奈良漬けのポテサラスモークサーモンをサンド。
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「Re-Life ON THE TABLE」のフレッシュモッツァレラチーズと、ローストポーク、粒マスタードマヨネーズ、さらにパイナップルを加えたサンドも。
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長期滞在のお客さまが毎日楽しみにしてくださったり、コラボ先のみなさんがアンテルームまで足を運んでくださったりと、とても嬉しい10日間でした。
これからも「食」を入り口にローカルとの繋がりを感じてもらえるようなきっかけを作っていきます。

アンテルーム「つぎの10年」へ

そのほかにも「待合室(=anteroom)」をテーマにしたフォトコンテストでは全153枚の「待合室」の写真が集まったり。

▼入賞作品(入賞作品の発表&詳細はこちら

2017年に開催した企画展「金氏徹平 自転車が街を彫刻する」にて制作したコラボレーション商品(全て1点もの)をアンテルームのECサイトにて特別販売したり。

さらには九条・十条エリアでそれぞれ面白い取り組みをされているみなさんと集まって、まちを楽しくするアイデアを一緒に考えてみる9.5条会のキックオフ@オンラインも開催。

宿泊、レストラン、ギャラリーがひとつ屋根の下にあるからこそのおもてなしを、スタッフみんなで話し合って、実現することができました。

いずれも一過性のものではなく、つぎの10年へ向けた事始めとして、これから継続しての展開を考えています。

アンテルームに関わってくださったすべての方へ心よりお礼申し上げるとともに、みなさまにお会いできる日を楽しみにしております。

支配人 上田

ANTR 1896 entrance

10周年企画にご協力くださったみなさん、そしてご愛顧くださるみなさん、いつも本当にありがとうございます。
これからのアンテルームも、どうぞよろしくお願いします。

コンセプトカラー「黄色」にまつわるものを各々持ち寄って10周年を喜ぶスタッフ。
コンセプトカラー「黄色」にまつわるものを各々持ち寄って10周年を喜ぶスタッフ。