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ブログ 2017.9.6 世界とUDSの関わりを考える「SDGs」ワークショップを実施しました

先日、持続可能な開発目標「SDGs(エスディージーズ)」を実践的に考えるワークショップを開催しました。

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SDGsとは

「SDGs(Sustainable Development Goals)」とは、国連加盟193か国により、2016年~2030年の15年間で達成するために掲げられた、人間、地球および繁栄のための持続可能な開発目標です。
2015年9月の国連サミットで採択されたもので、1992年の環境と開発に関する「リオ宣言」、2001年~2015年の期間で制定された開発目標「MDGs(Millennium Development Goals)」を引き継ぐ、国際的な行動指針です。

SDGsでは、"誰一人取り残さない世界の実現"をゴールに掲げ、 そのために必要な行動計画として17 の目標が設定されています。

SDGs

その中には、世界がワクワクするまちづくりをVISIONに掲げ、企画・設計・運営が一体となり、まちづくりを行うUDSに関係の深い目標「11. 住み続けられるまちづくりを」もあります。

また、10月に開業予定の滋賀県情報発信拠点「ここ滋賀」プロジェクトでゆかりのある滋賀県は、近江商人の"三方よし"の精神(いい商売とは、売り手と買い手の満足だけでなく、社会貢献もできること)が根付く風土から、シンポジウム「サステナブル滋賀×SDGs」の開催など、積極的にSDGsに取り組んでいます。

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今回の企画は、以前同じワークショップに参加し、このようなSDGsとUDSのつながりを感じた滋賀オフィスのメンバーの紹介がきっかけ。

「CSR(Corporate Social Responsibility)」は「PSR(Personal Social Responsibility)」からと考え、メンバーひとりひとりと社会の関わりを考える、UDSらしい社会貢献を考える機会として、SDGsのワークショップを開催しました!

ワークショップは、SDGsの世界観をカードゲームとレゴによって、楽しみながら体感することができるプログラムになっています。

講師には、こども国連環境会議推進協会 事務局長を務め、ワークショップデザイナーとして「持続可能な開発に向けた教育」プログラムの普及事業に取り組まれている井澤 友郭 (いざわ ともひろ)さんにお越しいただきました。

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まずはアイスブレイクに、レゴを使った自己紹介を行い、頭の体操を。
その後、「2030SDGs」というカード型ゲームを行いました。

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こちらのゲームでは、さまざまな価値観や違う目標を持つ人々がいる世界で、どうすればSDGsのゴールを達成できるのかを体感することができます。

「富を得ること」「悠々次的な暮らし」「環境保護」など2030年までに達成すべき人生のゴールが定められ、2人1組のチームで、その目標の達成を目指します。
人生のゴールだけでなく、「経済」「社会」「環境」の世界状況を表すバロメーターもゲームと連動して可視化されていることが、難しさであり、面白さでもあります。

井澤さんによると、ゲームの結果は、参加者の年齢や職業によって、全く異なるとのこと。
チームの目標も達成し、世界状況も安定した状態で終わることもあれば、経済だけ発展し、環境や社会のバロメーターが著しく低いなど、様々だそうです。

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UDSは、序盤から交渉などの動きが活発で、動きのある社風が感じられたとコメントをいただきました。
ゲームでSDGsのゴールを達成するには、ひとりで声を上げるのではなく、全体で動く意識が世界を動かすポイントになるそうです!(実際の世界と一緒ですね)

カードゲーム後は、「レゴ®シリアスプレイ®」というメソッドを活用したワークと対話を通してリフレクション(ふりかえり)を行いました。

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「語る→問われる→答える」のプロセスにより、確定している「気づき」以外の意識を言語化することができるようになります。

カードの世界では、前半に経済だけが伸び、環境や社会には目が向けられませんでした。
このような世界を生んでしまった原因をレゴで表現。

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△経済のことだけを考えて、無表情に生産する様子

カードゲームの後半には、社会に目を向け、アクションが行われました。
次は、この変化の要因をレゴで表します。

最後の問いは、「理想の2030年のために、UDSはどんなチーム・会社を目指すべきか。また、その際に自分が提供できるリソースは?」というもの。

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△水、木、土の自然と、その自然を守る人の架け橋がUDS。実際に「場」に赴き、それぞれをつなぐ車輪の役割が自分。

難しい問いですが、カードゲームのワークショップにより、世界と自身の関わりをイメージできたことにより、UDSの未来像も想像が広がりました。

最後に中川は「SDGsの目標は、強制ではなく、各自考えて前向きに行動できるようになることが理想。普段の会議にも積極的に今回のワークショップの要素を取り入れ、新しい思考のツールとして役立てほしい。」と締めくくりました。

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参加メンバーからは、「カードゲームでは思わず自分のゴールに集中してしまい、世界が見えなくなってしまった。現実の世界が再現されていて気づきが多かった」「レゴを使用したことで、質問がしやすくなった。同じパーツでも解釈の違いがあることを知ることができ、面白かった」などの感想があがりました。

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持続可能な開発目標「SDGs」への理解を通じて、UDSの未来に対するそれぞれの想いも知ることができました。
今後もUDSらしい社会との関わりを全員で考えていきたいと思います!