今年もグッドデザイン賞の発表の時期がやってまいりまして、UDSでは企画、設計、運営を手がけている5施設が2019年度のグッドデザイン賞を受賞しました。
【受賞プロジェクト】
・MUJI HOTEL BEIJING
・無印良品 銀座
・ONSEN RYOKAN 由縁 新宿
・HAMACHO HOTEL&APARTMENTS
・神保町ブックセンター
おかげさまで今までも多くのプロジェクトでグッドデザイン賞をいただいてきましたが、一挙に5つの受賞はこれまでにないことです。いつもご協力いただいているパートナーのみなさま、各施設をご利用いただいているお客様のみなさまのおかげです。本当にありがとうございます。
下記に受賞プロジェクトとその審査コメントの一部をご紹介します。
MUJI HOTEL BEIJING (商業のための建築・空間)
中国・北京の天安門広場を目の前に臨む、古い胡同のまちと文化の保全と発展を目指す再開発エリアの一角に佇むホテル。北京の文化に触れることができ、ライフスタイルの豊かな方向へのヒントがある場所として、良品計画提供の無印良品のコンセプトのもと、UDS及び誉都思が企画、内装設計、運営及び経営を手がけています。
https://hotel.muji.com/beijing/ja/
評価コメント(一部抜粋)
ホテルの内部は、小さなアメニティから家具や家電も含めMUJIブランドの商品が使用されており、統一した雰囲気をつくり出すと共に、MUJIブランドのショールームとしても機能している。シンプルで温かみのあるデザインは、現在の海外から見た日本的なイメージを担う重要な役割を果たしている。
無印良品 銀座 (商業のための建築・空間)
【グッドデザイン・ベスト100】
日本初となる「MUJI HOTEL GINZA」および飲食業態「MUJI Diner」を併設した世界旗艦店「無印良品 銀座」。UDSでは6-10FのMUJI HOTEL GINZAの企画、内装設計、運営及び経営を手がけています。
なお、本プロジェクトは審査委員会により特に高い評価を得た「ベスト100」に選定されており、特別賞にあたる「グッドデザイン大賞」「グッドデザイン金賞」などを受賞の可能性もあります。
https://hotel.muji.com/ginza/ja/
評価コメント(一部抜粋)
1Fの野菜売り場のインパクトに始まり、上層の小売階の空間構成・陳列構成、そしてこれまでのMUJIの世界観や価値観を改めてシンプルかつ格調高く表現したホテル、という複合空間は全館にわたって挑戦的であり、リアルな商業スペースの存在意義を問うものといえる。
ONSEN RYOKAN 由縁 新宿 (商業のための建築・空間)
日本特有の宿泊施設である「旅館」の魅力を見つめ直し、現在のニーズに合わせて編集・提供することで、宿泊の新しい選択肢を提案するONSEN RYOKAN。日本庭園や大浴場等、旅館の伝統的要素を押さえた上で、アプローチから客室に至るまで、和とモダンデザインの高度な融合を図り、現代の感覚に合った空間とサービスを提供しています。
https://ryokan-yuen.jp/
評価コメント(一部抜粋)
事業構造的には容積消化が、運営的には一定の部屋数が求められるロケーションにおいて「温泉旅館」としての表情や体験をどう実現するかという問いに答えている。内部の構成やインテリアにおける様々な提案も質が高く、また高層のタワー状建築に収められた客室と浴場、道路側の低層部の伝統的な旅館としての表情が、互いに大きな違和感を生むことなく共存すべく計画されている。
HAMACHO HOTEL & APARTMENTS (商業のための建築・空間)
安田不動産株式会社が進める日本橋浜町のまちづくりにおける中核となるホテル・店舗・賃貸住宅からなる複合施設「HAMACHO HOTEL & APARTMENTS」。UDSでは「手しごと」と「緑」のみえる街 ”という日本橋浜町のまちづくりコンセプトを具現化したホテル「HAMACHO HOTEL」を企画、設計、運営しており、the range design INCとともに建築デザイン監修も手がけました。
https://hamachohotel.jp/
評価コメント(一部抜粋)
世界中で植物が多数配された建築を目にするようになった。このプロジェクトもそういった流れの一つであるが、無理なくまとめられていて、かつインテリアからの植栽の見え方が巧みであり、あるレベルを超えてユニークであると感じられた点が評価された。
神保町ブックセンター (地域・コミュニティづくり)
神保町の情報発信拠点であった旧・岩波ブックセンター跡地に開業した書店、喫茶店、コワーキングスペースの複合施設。「本と人との交流拠点」をコンセプトに、本を買う・読む、働く、食べる、集うなど様々な形で本を楽しめる空間とし、幅広い世代の利用者が訪れることで、まちの価値向上の一助になることを目指しています。
https://www.jimbocho-book.jp/
評価コメント(一部抜粋)
岩波書店の書籍を吟味し、ふれあえる環境として新たな可能性を見いだせたのではないだろうか。一般書店が厳しい時代に改めて場について問うプロジェクトとなったのではないだろうか。
受賞デザインをご覧になれる2019年度グッドデザイン賞受賞展が下記の日程で開催されます。入場無料ですので、ぜひお立ち寄りください。
GOOD DESIGN EXHIBITION 2019 - 2019年度グッドデザイン賞受賞展-
会期 10月31日(木)〜11月4日(月・祝) 11:00-20:00 ※最終日は18:00まで
会場 東京ミッドタウン(六本木)
http://www.g-mark.org/gde2019/