取締役で、プロジェクトデザイン事業部執行役員の高橋佑策が、2022年5月に開催された週刊ホテルレストラン主催の「HOTERES EXPO 2022」に登壇し、十勝シティデザイン株式会社創業者の柏尾哲哉さんと「ホテルから始まるまちづくり〜観光×まちづくり×ホテルの未来予想図」をテーマにお話をさせていただきました。
柏尾さんは東京での弁護士のお仕事と並行して、ご自身が生まれ育った帯広の中心市街地にかつての賑わいを取り戻したいという想いで、十勝シティデザイン株式会社を設立。
「ホテルこそまちをつくっていく役割を果たすべきだ」という”ホテルアーバニズム”のお考えのもと十勝のまちのデザインに取り組まれており、高橋のチームで企画・設計のお手伝いさせていただいた帯広市のリノベーションホテル「HOTEL NUPKA」「HOTEL NUPKA Hanare」や「旅の始まりのビール」、「馬車BARツアー」、十勝・帯広リノベーション協議会などを手がけていらっしゃいます。
(参考)HOTEL NUPKAプロジェクトについて高橋がお話しした記事はこちら
十勝シティデザイン株式会社 創業者 柏尾哲哉さん
ホテル事業は伝統的には宿泊する部屋を貸し、その対価をもらって収益を上げ事業存続させていくというものです。私たちはそれを達成しつつも、そこで終わってはいけなくて、ホテルはもっと大きな地域への貢献ができるんじゃないかと考えています。
なぜかといえば、ホテルはまちのなかで24時間営業している数少ないプレイヤーであり、地域の外の人との新しい流れを作る場所だからです。まちづくりとホテルを考える時に関係人口は大きなテーマだと思っていますが、地域にやってくる人を取り込む役割をホテルは果たせるし、果たすべき、反対にホテルがやらないと誰がやるんですか?と思っています。
と話される柏尾さん。
また高橋もUDSがホテルを手がける理由として、
ホテルはまちづくりにつながっていく一つの機能として認識している。ホテルでまちに点を打ち、その点を増やして線でつないで面で迎えていくということをやっていきたいと思っている
と話し、これからのホテルづくりについて、
これまでは各地域の良い部分、魅力だけに目を向けてきたところがありますが、今後は、地域が抱えている社会的な課題にもきちんと目を向けて、その課題を地域を訪れるお客様に知っていただくきっかけをづくりや、または自分たちの運営するホテルという場所を使うなどの協力を行うことで、課題解決のための力になっていける関係を作っていくことが大事なのではないかと思っています。
地域や産業に入り込んで関係性を作っていくことは、ホテルという点が線、そして面になってお客様を迎えていくことにもつながっていくこと。そうしてその地域、そしてそこで暮らす人に価値を提供していける存在にならなくてはと考えています。
と語りました。
UDS取締役 高橋佑策
ホテル未来会議「ホテルをつくるレシピ」の武田雅樹編集長がファシリテータとして進行いただいた本講演全編の動画はこちらからご覧いただけます。
ご参加いただいたみなさま、そして貴重な機会と動画の提供をいただきました週刊ホテルレストラン様、ありがとうございました。