UDS株式会社(東京都渋谷区/代表取締役社長:中川敬文, 以下「UDS」)の株式譲渡についてお知らせいたします。小田急電鉄株式会社(本社:東京都新宿区/社長:山木 利満)における2015年2月10日開催の取締役会で、コクヨファニチャー株式会社(本社:大阪府大阪市/社長:黒田英邦)が保有するUDSの株式の一部取得についてコクヨファニチャー株式会社との間で株式譲渡契約を締結し、子会社化することについて決議されました。
UDSは、まちづくりに関して、住民参加型で住宅開発を行なうコーポラティブハウス事業や、目黒区の複合施設「CLASKA」等の中古物件の再生をはじめとした不動産リノベーション事業に多くの実績を持つほか、江東区の「キッザニア東京」や渋谷区の「代々木VILLAGE」の企画・設計を担当するなど、エンドユーザーの視点に立った新たなライフスタイルの創造を行い評価を頂いてまいりました。また、「ホテルカンラ京都」「ホテルアンテルーム京都」のように、企画・設計から運営までをトータルで実施するなど、独自のビジネスモデルを有しております。
一方、小田急グループでは、人口減少・少子高齢化の進展等の事業環境変化の中で、着実な事業成長と沿線価値の向上を実現するために、既存事業の収益力強化に加え、新たな事業領域の創出や海外も含めた事業エリアの拡大等を志向されています。
そのような中、まちづくりに関する企画・開発や不動産リノベーション事業等を営むUDSへの資本参加について小田急電鉄で検討が進められ、今般株式を取得、UDSは小田急電鉄の子会社として新たな成長ステージに進むこととなりました。
今後、小田急電鉄と主に下記3つの分野で相乗効果が期待できると考えております。
1. まちづくり事業
これまで点での開発であったUDSのまちづくり事業が、小田急線沿線内の複数地点をつないでいく面的開発が可能になります。コーポラティブハウス、コーポラティブヴィレッジ等による住宅開発、ホテルや有料老人ホーム等の不動産リノベーション、コワーキングスペースやシェアオフィスなどのコンテンツを複合化させる企画から設計、運営と一環した開発体制のもと、小田急沿線を中心とするまちづくりを連続的に展開できることが期待されます。沿線のまちづくり第一弾として、今春に代々木上原駅前に開業を予定している複合施設「node uehara(ノード ウエハラ)」で協働を開始しております。
2. ホテル事業
これまで、UDSでは「ホテルカンラ京都」「ホテルアンテルーム京都」の実績を基に、ホテル事業を業務委託方式で不動産オーナーの意向に沿ったかたちでの店舗拡大を図ってまいりました。今後、小田急グループと一体で開発を進めることで、マスターリースによる建物賃貸借、或いは不動産取得と事業の選択肢が増やせることで、自社のコンセプトに沿ったホテル拡大を加速できることとなり、小田急電鉄の不動産開発にも寄与できることを期待しています。
3. 海外事業
UDSにおいては、既に中国で現地法人2社を設立、弊社創業者、代表取締役会長の梶原文生が上海に常駐、約30人のチームを率い日本と同様に不動産・建築の企画・設計・運営事業を展開しています。今後は、上海を拠点としながら、アジア諸国の不動産・ビジネス情報をリアルに入手し、小田急電鉄の海外進出を推進、自らも積極的に事業機会を模索してまいります。
UDS株式会社の概要
名称:UDS株式会社
所在地:東京都渋谷区代々木1-27-16
代表者:代表取締役 中川 敬文
事業内容:
1. 不動産の売買、賃貸、管理等
2. 建築設計および建築工事業
3. 建築、不動産に関するコンサルタント業
4. ホテル・飲食店等の運営 ほか
資本金:3億7,500万円
設立年月日:2009年2月26日
株式譲渡後の株主:
小田急電鉄株式会社 90.0%
コクヨファニチャー株式会社 10.0%
※株式譲渡は2月27日(金)予定
売上高:1,731百万円(2013年12月期)