共用棟のファサードおよびインテリア、ランドスケープのデザイン監修を担当した「パークウェルステイト湘南藤沢SST」https://www.mfrw.co.jp/parkwellstate/fujisawa/ が6月28日に竣工し、先月10月1日に開業を迎えました。
パークウェルステイトは、三井不動産レジデンシャルさまが展開する、「自立した元気な高齢者の方々が新たなライフステージを活き活きと過ごしていただくシニアのためのサービスレジデンス」です。UDSでは昨年大阪府豊中市に開業した「パークウェルステイト千里中央」に続いて携わらせていただきました。
「パークウェルステイト湘南藤沢SST」はパークウェルステイトの6施設目の施設。湘南エリアという立地を踏まえて、豊かな緑と湘南の風を感じられ、上質で開放感あふれるサービスレジデンスとしてデザインを行いました。
豊かな緑と光、風を感じる空間
共用棟のファサードとインテリアデザインのポイントは「緑」「自然光」「風」。建物の足元と屋内空間を豊富な生木の緑が豊かに彩り、湘南の光と風を感じられるナチュラルかつ上質で開放感あふれる空間としています。
機能性に富んだ屋内での生活と自然豊かな屋外空間を連続させることによって、心地良い距離感を提供します。
インテリアデザイン、家具、アートを一体で
千里中央に続いて、家具・照明・アートのデザインや製作納品も手がけ、インテリアデザインと一体で検討し空間を生み出してしていきました。
シニアデザインにとどまらないデザイン
前回の千里中央プロジェクトでは、手すりの形状・位置から、車椅子でも利用しやすいテーブルの足のつくりなど、細部にわたるデザイン監修を行いました。今回も利用者の動きや力などを想定してさらに検討を重ね、機能性とデザイン性が両立した、シニアデザインにとどまらない、まさにユニバーサルなデザインを目指して空間を作り上げていきました。
まちと緩やかにつながる
「パークウェルステイト湘南藤沢SST」は神奈川県藤沢市のパナソニック（当時は松下電器産業）の藤沢工場の跡地を活用したまちづくりプロジェクト「 Fujisawa サスティナブル・スマートタウン」の一角に位置しています。人と人とのつながりを感じられる場と機会の創出を促すレジデンスとして、地域とレジデンスが緩やかにつながるデザインにも取り組みました。
将来的に地域にも開かれた場となる予定のカフェは、外に大きく張り出した空間として作る提案を行いました（その張り出した部分は3階ダイニングのテラスになりました）。光が注ぎ込むガラス張りの大きな間口と内外の豊かな緑、リゾート感のある家具で開放感がありどの世代にとっても居心地の良い空間をつくりあげました。
住居棟となりの区画は、地域と共有のコミュニティガーデンとして再整備。シニアの方が広場に来るきっかけになるように小さな菜園も設け、子どもたちをはじめとした施設外の地域住民との間の交流が育まれる場として計画しています。
よりよい暮らし、よりよいまちの最小単位は、よい住まい。UDSはそうした考えから、自由度とコミュニティがある住まいの提案であるコーポラティブハウスから事業をスタートしました。その後ホテルやシェアハウス、ワークプレイス飲食店と幅広く実績を積み重ねて、今回のような様々な要素が入る、ひとつの「まち」とも言えるようなレジデンスのデザインに携わることができました。
これからも、絶えず変化していく社会に合わせて、よりよい暮らしにつながる場を提案していきます。
ご協力くださった関係者のみなさま、ありがとうございました。
「パークウェルステイト湘南藤沢 SST」概要
所在地：神奈川県藤沢市辻堂元町六丁目 15 番 1 号
敷地面積：18,536.77 m2
延床面積：45,340.74 m2
構造・規模：RC 造地上 14 階・13 階（共用棟：S 造 3 階）
居室数：566 室
住戸面積：約 43 m2 ～約 73 m2
スケジュール： 着工2022年4月、竣工2024年6月、開業2024年10月
設計・施工：株式会社長谷工コーポレーション
外観デザイン：UDS 株式会社・株式会社長谷工コーポレーション
インテリアデザイン・外構デザイン：UDS 株式会社
照明デザイン：有限会社ソラ・アソシエイツ
介護・看護パートナー：ALSOK グループ（株式会社らいふ）
医療連携：湘南藤沢徳洲会病院・医療法人社団 MBS（湘南いしぐろクリニック）
公式 HP：https://www.mfrw.co.jp/parkwellstate/fujisawa/
