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Blog 2024.12.9 地域のみなさんと、地域社会の一員として
– ホテル カンラ 京都の取り組み

ホテル カンラ 京都ではこの10月28日で開業から14年を迎えました。UDSが手がけるホテルの中で一番の年長施設です。

「カンラ」の名前は、日本が育んできた美・知恵・おもてなしが息づく「洛」(京都)でその心を「感」じていただけるホテルであるように、という想いを込めた名前です。その想いのもと、京都は五条の地で、この地を愛するスタッフでホテルを続けさせていただています。おかげさまで地域の方々とのつながりを深め、地域の方とともに取り組ませてもらえていることも増えてきましたのでその様子を紹介します。

ホテルでのマルシェがきっかけに
「おひがしさん門前未来プロジェクト」

これはホテル カンラ 京都からもほど近い渉成園で梅収穫をしたときの写真です。「梅がたくさんなっているけど収穫しきれず。使ってもらえないか」という相談をご近所さんである渉成園さんからいただき、他参加者の皆さんと一緒にスタッフが梅を収穫させてもらいました。2023年と2024年で約100kg収穫。収穫した梅は梅シロップに加工してドリンクや、かき氷、またオリジナル梅羊羹としてお客さまに提供しています。

この梅収穫、実はホテル カンラ 京都が立ち上げから参加させていただいている「おひがしさん門前未来プロジェクト」のつながりによる機会でした。

ホテル カンラ 京都おとなりの東本願寺さんは地元では親しみを込めて「おひがしさん」と呼ばれています。この東本願寺とともに発展してきたおひがしさん門前地域の魅力を再発見・発信すべく、イベントなどを通じて人や文化や価値観が交わる場としての地域づくりに取り組んでいるのがこの「おひがしさん門前未来プロジェクト」です。

ホテル カンラ 京都がコロナ禍の2020年から2021年の間、ホテルのエントランスで開催していたマルシェがきっかけでお声がけいただき、「おひがしさんプロジェクト」発足時のメンバーに加えていただきました。その後門前で開催される夏の夕涼みの会や門前フェスタなど、さまざまな催しの企画、開催に協力させてもらっています。この夏には「渉成園」にて開催されたお月見の会「渉成園十三夜」でフード提供もさせていただきました。

もちろんホテルを知ってもらえる機会になればという部分もありますが、「イベント出店!」というような営業的な感じではなくて、地域の催しに協力して、みなさんに楽しんでもらいたい、そして自分たちも皆さんと交流して楽しみたい、という想いでやっています。レストランとフロント、普段は違う場でで働いているメンバーが一緒になって、いつもとは違う仕事を地域の方と交流しながらする、というのはスタッフにとってもホテルにとってもいい機会だと思っています。(総支配人 近藤直希)

地域の有志のグループと取り組むフードロス問題

「おひがしさん門前未来プロジェクト」同様に、コロナ禍がきっかけになって地域の人たちと繋がって取り組んでいるプロジェクトがもうひとつ。京都で発足した、フードロス問題の解決に取り組む「エシカルフードロスアライアンス」です。廃棄されてしまう食品や作物の販売や引き取りなどに取り組んでいるこの有志グループにホテル カンラ 京都では立ち上げから参加しており、現在は飲食店、複合商業施設、宿泊施設、観光振興団体、大学、廃棄物処理業者など、さまざまな業界のみなさんと共に活動しています。この活動の中でこれまで卵、親鶏、ブロッコリー、夏みかん、レモンの皮などの行き先のない食材を仕入れてドリンクや料理に活用してきました。また、アースデイや循環フェスなどのイベントにも協力し、ホテルとしての出店もしています。

古くからの伝統文化が脈々と繋がり生活の中に息づいている京都のまちは、長期的に物事を捉え、地域社会の一員として活動している多くの方の力で支えられています。ホテル カンラ 京都も、地域の一員として活動していくことでホテルを訪れてくださるお客様、そしてホテルを見守り支えてくださる地域のみなさまに喜んでいただける存在でいられるようにこれからも真摯に取り組んでいきます。そして楽しみながら、多少ホテルらしからぬ活動にも意欲的に取り組んでいきたいと思います。

地域の方との取り組みには、宿泊ゲストに限らずどなたでもお立ち寄りいただきお楽しみいただける催しも多くありますので、どうかお気軽にお立ち寄りください。