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ブログ 2023.8.2 企画・設計・運営の三位一体

UDSはもともと建築・不動産企画会社として創業しました。その後、設計チームが加わり、現在では運営チームも備えて、事業企画やプロジェクトマネジメントといった「企画」、それを形にする「設計」、そしてできあがった場の「運営」までを自社で手がけるスタイルが大きな特徴になっています。

なぜ運営を?

建築・不動産企画会社としてはじまった会社がなぜ運営まで?それは創業者の梶原が、「運営を経験することで本当の意味でその施設や場に求められることを知ることができる」と考えていたからです。

企画者、設計者が、運営を理解した上でなければ、クライアントに満足してもらえる事業はできない、つまりお客さまに支持されつづける場づくりはできない。 ― その考えのもとで、私たちは、「企画」「設計」「運営」を一気通貫で担う組織を目指し、実現してきました。

「企画」「設計」「運営」三位一体の意義

ある事業や施設を立ち上げるとき、「設計」、「企画」、「運営」の各分野は、それぞれを専門とする会社が別々に担当するのが一般的です。

その体制でつくっていくときに、例えばホテルの場合、お客様の視点はもちろん考えられているけれど、清掃やお客様対応などの運営面の視点が十分汲まれていない設計になったり、運営として現実的ではない企画がたてられている、といったこともあります。
結果的に、いくらデザイン性のよい施設であっても、運営スタッフにとって使いづらかったり、お客さまにとっても心地よく過ごせない、ということが起こってしまいます。

人的リソースや所要時間を短くしてスムーズにご案内するため、通常は立ってすることが多いチェックインですが、2016年に増床リニューアルした「ホテル カンラ 京都」では企画メンバーと設計メンバー、運営メンバーとが議論を重ねた結果、座ってのチェックインを行う形になりました。
人的リソースや所要時間を短くしてスムーズにご案内するため、通常は立ってすることが多いチェックインですが、2016年に増床リニューアルした「ホテル カンラ 京都」では企画メンバーと設計メンバー、運営メンバーとが議論を重ねた結果、座ってのチェックインを行う形になりました。

創業以来重視しているUDS Styleの一つに「エンドユーザー目線」がありますが、運営を自分たちで行うことはこの「エンドユーザー目線」の追求の結果、でもあります。

UDSstyle

運営まで行うことで、例えばホテルの場合、宿泊者としてのエンドユーザー目線はもちろんのこと、その場を日々運営していく運営スタッフの視点も取り入れながら、その場に関わる人たちの真のニーズを満たすホテルをつくりあげていくことができる。そうすることで、お客様はもちろん、働く人たちに支持される持続可能な事業となり、よりよい場を作り上げていくことができる。そんなよい場が増えてつながっていくことが、いいまちにつながっていく。

これが、より良い社会のために、「デザイン」と、事業性と社会性を実現するしくみ=「システム」で都市を豊かに楽しくすることを目指してスタートしたUDSが運営まで行う今の組織スタイルになった理由です。

社内での連携・循環

運営まで行うプロジェクトの際、UDSでは、企画・設計・運営のスタッフからなるプロジェクトチームを結成して、それぞれの視点からの意見を交換をしながら作り上げていきます。そうすることで、企画や設計が意図していたことをきちんと運営が納得して受け取り、理解した上で、日々の運営を行って展開していくことができるからです。また、運営からのフィードバックがあることで、施設の改善や、次に手がけるプロジェクトに活かすこともできます。

UDSでは企画者、設計者、運営者が同じ社内で繋がっていますが、お互い日々忙しく働いているので、UDSで企画から設計、運営まで行う施設では企画者、設計者、運営者が集まって、コンセプトの再共有や、運営側からのフィードバック・相談などを行う機会を設けるようにしています。
UDSでは企画者、設計者、運営者が同じ社内で繋がっていますが、お互い日々忙しく働いているので、UDSで企画から設計、運営まで行う施設では企画者、設計者、運営者が集まって、コンセプトの再共有や、運営側からのフィードバック・相談などを行う機会を設けるようにしています。
対面で話すことで、ざっくばらんに色々な視点や意見を交換しあえる場になっています。
対面で話すことで、ざっくばらんに色々な視点や意見を交換しあえる場になっています。

こうした考えと取り組みにより、UDSでは企画・設計・運営の三位一体の組織であることに強みと誇りを持って活動しています。

これからも、自分たちで運営まで担うことで蓄積できるノウハウやエンドユーザーのニーズを、企画、設計へフィードバックする循環で、より豊かで、楽しいまちにつながっていくためのよい場づくりに取り組んでいきます。