メンソレータム(現メンターム)を広く日本に普及させた実業家であり、建築家でもあるウィリアム・メレル・ヴォーリズ。滋賀県内の、特に近江八幡市には、彼が建てた「ヴォーリズ建築」が点在しています。
1922年にヴォーリズ夫妻によって創立された「ヴォーリズ学園」を始まりとして、1948年より「近江兄弟社高等学校」としてスタートしました。
そんな歴史ある高校に通う1年生120名に向けて、「仕事の楽しさ」をテーマにした合計150分間の授業を、中川が担当させていただきました。
高校1年生に仕事の楽しさを伝える
きっかけは、今年の6月に、近江八幡にて実施したフューチャーセンタープログラムに、近江兄弟社高等学校の先生が参加されたことでした。
中川は以前から他校にてキャリアに関する授業を担当していたこともあり、意気投合。
インバウンドやイノベーション、企画やおもてなしについて、UDS社内外の事例を用いながら、ワークショップ形式で高校生のみなさんに考えていただく形態で授業を企画しました。
■ ヒントは「インバウンド」と「イノベーション」
はじめに、人口減少や農業従事者の減少、地方経済の衰退など、これから確実にやってくる現実をありのままに伝えます。
普段ニュースなどで耳にする内容でも、自分に降りかかる問題だと意識する機会はなかなかないようです。
その上で、課題に対する打開策を考えます。
ーこれからは、お客さんの母数を増やすということ=インバウンド、事業領域を広げるということ=イノベーションの2つが鍵になる。
「インバウンド」と「イノベーション」というヒントをもとに、生徒たちそれぞれで未来を考え、ディスカッションを行ないました。
「強み」「好き」を活かした企画
最後に、各自で「自分の強み・弱み」を把握。
その上で、現在進行系で動いている実際の企画について「自分の強みを活かして、その企画の売上をどう上げるか」を考えるグループワークを行ないました。
「観光客ではなく、まずは地元住民の意見を大切にする」という意見や「相席にしてお客様同士の会話を楽しんでもらう」というアイデアなど、等身大で素直な意見が活発に交わされた今回の授業。
お話しを持ちかけてくださった先生からは、「いろんな角度で生徒たちに刺激=きっかけを与えられた」とありがたいお言葉も頂戴しました。
生徒たちの内に秘められた思いや力強さを感じることのできた、素晴らしい時間となりました。