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2016.8.31 中国の飲食・ホテル経営者向けセミナーを開催しました

「中国飲食・ホテル経営者向けセミナー」を小石川テラスにて開催しました。
中国から15名の経営者の方々にお越しいただき、日本と中国で飲食・ホテル事業を展開するUDSの事業実例や経営についてなどをお伝えしました。

代表中川によるセミナーの内容を中心に、当日の様子をレポートしたいと思います。

「食」が中心の場づくり

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UDSの飲食業は学生寮の食堂事業である、「リラックス食堂」から始まった。
中国展開の中でも食堂ビジネスには特にチャンスを感じている
学生との「交流」が特徴。

「食と住」が一体となった複合施設の「NODE UEHARA」では、「Train to Table」のコンセプトに小田急沿線で作られた食材を使った食事を提供しているが、沿線の野菜がその他の野菜と比べて特別おいしいかと聞かれれば、必ずしもそうではないかもしれない。
しかしながら、どこで、誰が作り、どう調理されるかという「ストーリー」を知り、楽しみたいという人が増えている中で、ストーリーを語ることは重要だと感じる。

また、設計面では2-4階のアパートメントの入居者の方がカフェを通る動線を設け、カフェ部分でのコミュニケーションを誘発している。
日本では、震災以降「つながる」という言葉がキーワード
すべての企画において、対話を大切にし、誰と誰をつなぐと面白いかを考えている。

日本で大きな問題となっている人口減少。特に地方都市は深刻。
地方都市に仕事を生み出す必要性がある。
起業のハードルは高いが、農業には高い可能性を感じる
しかしながら、1970年代と現在を比べると農業従事者は8割ほど減少しており、農家離れが深刻。
食と農がテーマのコワーキングスペース「銀座ファーマーズラボ」や、「ホテル カンラ 京都」で、食べもの付き情報誌「食べる通信」を始めようと思ったきっかけは、農家の減少という問題意識があったから。

UDSも運営に携わっている「練馬区立こどもの森」でなされているような農園体験など、体験を通じて食を知る機会求める親御さんのニーズは高い
また、「PLOW&CO.」ではシェアハウスに「食」というテーマを持ち込んだ。

中国市場について

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6月に役員合宿を行い、10年後のUDSを考えた。
その際にトピックに上がった、数字では測れない成長の指標のひとつとして「スター社員の創出」という答えがあり、面白いと感じた。
日本での合宿後、中国「誉都思」のメンバーとともに北京・上海でも合宿を行った
目的は、中国を好きになること、リアルな中国を知ること。

10年後の利益を国別に考えた際に、中国が7割になるのでは?というような意見もでた。中国マーケットへの期待は大きいが、バランスよく中国と日本、そして新たな国々という構成比を目指している

「運営」を楽しむには?

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セミナー後には、質疑応答が交わされました。
そこで参加者の方からでた質問の内、2つをピックアップしてお伝えしたいと思います。

1つ目の質問は、「運営現場のメンバーのモチベーションアップの方法は?」というもの。
その問いに対して、中川は以下のように述べました。

どうすれば仕事が楽しくなるかをいつも追求している。
毎日運営をするのは大変。

仕事を楽しいと感じるには、5つのポイントがある
1. いい目標がある
2. いい仲間がいる
3. 最大の当事者(経営者)であり続ける
4. 地域から喜ばれる
5. お客様から喜ばれる

この5つのやりがいのポイントを実現するためには、「人事制度」「組織づくり」「運営現場とのコミュニケーション」の3つが必要。
まず人事制度では、数字だけでなく、会社の理念の実現に向けた目標も立てる。そうすることで前向きな目標ができる。
次に組織づくりでは、旅館のおかみをモデルに、ホテルであってもドアマンや経理などを廃止し、マルチに業務を行う。
そしてコミュニケーションでは、運営現場に訪れた際には、客観的に意見を伝えるように心がけている。「聞く」ことを徹底して、それから会社としてやりたいことを伝える。

会長の梶原が企画、取締役の中原が設計というように経営の役割を分担することで、自分は世の中の経営者よりも時間がある。
だから自分もプレイヤーとしても働き、「運営が大事」というメッセージを自ら体現するようにしている。

プロデュースする場所の選び方は?

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駅前徒歩何分や間口といった条件を設け、フランチャイズ化して、コピー&ペーストの店舗を増やすことは効率がいい。けれど、UDSでは効率が悪いかもしれないが、その土地ならではのオンリーワンのものをつくることを目指している
難しい課題をどう解決するかを考えることが好きなメンバーが集まっている。

はっきりとした基準を言うなら、賃料が安いところ。
賃料が低い=土地の価値が低いということ。
そこに付加価値を生み出すのがUDSの企画。
これまでもコンバージョンで利用用途を変えるなどして、様々な価値をまちに提案してきた。
それは今後の中国展開でも同じ。自分たちらしさがどう出せるかを考えている。

中国・日本の両観点から経営を考える

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質疑応答のあとは、セミナー会場の小石川テラスにて、こだわりの伝統野菜をつかったお料理を楽しみました。
また多様な利用シーンを想定して企画した小石川テラスの、変動可能なインテリアやデザインにも大変興味を持っていただきました。
最後には、全体で厨房の見学も行い、シェフ同士の交流も実現。
両国の観点から今後の経営を考える機会となりました。