昨日開催された「パターン・ランゲージ・イノベーターズ・サミット」に社長中川が登壇しました。
パターン・ランゲージは、状況に応じた判断の成功の経験則を記述したもので、成功している事例の中で繰り返し見られる「パターン」が抽出され、抽象化を経て言語(ランゲージ)化されたものです。
http://creativeshift.co.jp/pattern-lang/
サミットでは、マーケティングや美容、教育など幅広い事業分野でのイノベーターの方々や、パターン・ランゲージに興味のある方々が一堂に会する機会として、計23名の実践者によるライトニングトークと、議論・交流が行われました。
UDSでは、実際のビジネスでパターン・ランゲージとフューチャー・ランゲージを積極的に活用しており、「地域活性・組織活性・知の伝承」をテーマにその取り組みをご紹介させていただきました。
薩摩川内市スマートハウスでは、未来のビジョンを未来のことばで創る「フューチャー・ランゲージ・ワークショップ」を市民の皆さんを交えて開催。
地域の食材と生産者が集まる、マルシェのアイディアが生まれました。
ポジティブにアイディア出しを行うことができ、また伝承性の高い言葉を生むことのできるフューチャー・ランゲージ・ワークショップは、現在進行中の地域プロジェクトでも活用しています。
また、社内でナレッジを共有するため、「パターン・ランゲージ」の手法にもとづき、会長 梶原が長年プロジェクトを通して培ってきた「企画のコツ」を32のパターンを作成した事例もご紹介させていただきました。(『プロジェクト・デザイン・パターン 企画・プロデュース・新規事業に携わる人のための企画のコツ32』)
定期開催中の薩摩川内市で開催中の「SMART NIGTH ACADEMY(スマート ナイト アカデミー)」では、プロジェクト・デザイン・パターンを活用し、地域における企画のコツを高めるワークショップも実施しています。(第1回、第2回の様子はこちらから)
最近では新たに、外国人の方を対象にしたフューチャー・ランゲージ・ワークショップにも取り組んでいます。外国人の生の声を観光事業や商品開発に役立てることを目指し、来月10月に開業予定の複合型コワーキングスペース「INBOUND LEAGUE」で本格的に実施予定です。
ライトニングトークの最後には、「パターン・ランゲージのメソッドをどうリアルなまちづくりに反映できるか、ビジネスに汎用できるかを考えていきたい」とコメントしました。
その後の登壇者によるディスカッションでは、パターン・ランゲージが果たす役割や、可能性について話し合いました。
「コミュニケーションでは、自分の考えを相手に同じように伝えることは難しい。考えを共有するためには、「創る」(共に言語化する作業)が必要になる。創造の社会において、パターン・ランゲージは、ソフトのインフラになる」と慶応義塾大学総合政策学部 准教授 井庭崇氏。
中川も、「教育の場での活用事例もあったが、パターン・ランゲージはマクロ環境を考えて取り入れていくことで可能性が広がると感じる。企業を超えて、経営をテーマに共通言語をつくることにも関心がある」と意見を述べました。
また、UDSの今後の活用法としては、ホテル運営のノウハウの言語化するため、おもてなしのパターン・ランゲージの作成を考えています!
言葉から始まるイノベーション、パターン・ランゲージを用いた企画に今後も取り組んでまいります。