東京都庁で開催された、インバウンド実務者向けセミナー(主催:日本旅行業協会)にUDS社長の中川が登壇。2020年に向けての課題の共有と解決のきっかけを目指すこのセミナーで、UDSが手がけてきた、INBOUND LEAGUE、ELLISTA、神保町ブックセンターの取組を紹介しながら、今後のインバウンドの可能性をお話しさせていただきました。
場づくりの事例とインバウンドの可能性
INBOUND LEAGUE / ELLISTA
INBOUND LEAGUEは、インバウンド事業者向けのコワーキングスペース。訪日/在日外国人を集めてDMOとしての役割を担う一方、インバウンドベンチャーの集積地として若手ベンチャー向けのイベントも開催。そしてINBOUND LEAGUE内のみならず、商店会と連携してインバウンドを軸に新宿五丁目を盛り上げようと取組を行なっています。
INBOUND LEAGUE発のベンチャー企業として誕生したのが、ツアー会社のELLISTA。まちに根付き、「宿」「旅」「ガイド」まで、すべてを含めたまちづくりに貢献するツアーづくりを進めています。
神保町ブックセンター
一方、東京で何ができるかという切り口で、今年4月に開業した神保町ブックセンターを紹介。神保町は世界でも有数の本のまちであり、インバウンドにも魅力的なコンテンツに溢れています。UDSは神保町ブックセンターを運営するだけではなく、「千代田学・神保町研究会」主催のワークショップにファシリテーターとして参加。神保町のまちの活性化に参加せていただくとともに、インバウンドに向けた取り組みも提案していきます。
場とテーマでムーブメントをつくる
「共通しているのは、場と具体的なテーマがあるということです。場とテーマがあれば、ゆるやかにつながることができるし、他の業界の人も入る事で内向的にならずにコミュニティを作ることができます。そして産官学がうまく連携しないとムーブメントが作れないので、その連携もとても大事です。」
中川は高校の授業でキャリア教育の活動も行なっています。そこで感じている課題を、インバウンド実務者であるセミナー参加者のみなさんに提案しました。
「日野台高校で『2035年の未来』をテーマにしたキャリア教育の授業を行っています。驚くべきことに、クラスの中で『インバウンド』という言葉を知っているのはたった二人。これからの日本が生き残るための光明であるインバウンドビジネスの重要性を、みなさんには中高生にもっとわかりやすく広めていってほしいと思います。」
セミナーでは他に、東京都や国土交通省からも登壇があり、東京や関東広域の観光について様々な視点からの意見交換が行われました。今後も様々な機関との連携や、インバウンドの可能性を活用しながら、まちづくりに取り組んでまいります。