六本木ヒルズで2010年から87回に渡って開催されているヒルズブレークファーストにUDS戦略プロジェクト室執行役員の黒田哲二が登壇しました。
http://hillsbreakfast.roppongihills.com/event/Volume_87#info
2010年にスタート、 六本木ヒルズと森ビルのワーカーによって運営されこれまで461名もの登壇者を迎えてきたというヒルズブレークファースト。黒田はかつてこのイベントの運営や司会を務めていたこともあり、今回久しぶりにこの場に登壇者として登場する形になりました。

多彩な登壇者の面々と共に
登壇は、「20秒×20スライド」で話す、PechaKuchaという形式。(PechaKuchaは1080都市で開催されています)
朝8時〜9時という出勤前の1時間で、多彩なゲストのトークを聴けるとあって、会場には多くの近隣ワーカーが集まりました。
橋下樹里さんは、アイドル、農業、政界、起業家という異色の経歴。プロデュース、PRの会社を立ち上げオンライン1万人のネットワークで地方創生に取り組んでいらっしゃいます。
グラフィックデザイナーの押見健太郎さんは、ラフォーレ原宿で取り組んだ「社会貢献とデザイン」をテーマに発表。


日本テレビ元報道キャスターの岸田雪子さんは「子どもの側から見てみると」をテーマに、いじめの現実について伝えます。いじめの数ではなく、そこにあるものとして、いじめへの「取り組み方」で学校を評価することをすべき、と主張しました。
TELEXISTENCE inc.の彦坂 雄一郎さんは、「クレイジー×テクノロジー」をテーマに、人工知能やロボティクスの未来を語りました。
「世界がワクワクするまちづくり」
黒田からは、UDSの事業ビジョンでもある「世界がワクワクするまちづくり」をテーマに発表。

「つくる人とつかう人をつなぐ」ことを目指しUDSへ入ったきっかけ。ホテル カンラ 京都、ホテル アンテルーム 京都、HOTEL LOCUS、MUJI HOTEL BEIJINGなど、これまで手がけてきた事業や、海外への展開を語ります。共通した特徴として挙げたのは、それぞれが事業目的ではなく「まちづくりのための手段」として運営まで手がけていること。その地域にホテルができることで、地域経済のハブになることを目指しています。「社会性」「事業性」「デザイン性」の3つのバランスを大事にしながらそれぞれの事業を展開していることも特徴です。
さらには、「建築×テクノロジー」についての問題意識を持っている点もお話ししました。
建築都市分野とテクノロジー分野がかけ離れていると思うんです。
アメリカや中国は企業主導型、ヨーロッパは政府主導型。日本は課題先進国と言われているが、日本型のモデルを作っていくと新しい可能性が生まれるのではないかと考えています。今、建物はデータ化されてきていますが、それは建物単体での話で、外部とは繋がっていません。同じデータでスキャンすることで、仮想の都市シミュレーションができないかと考えています。例えば、それによって壁を抜いたらどんな人の流れが生まれるのか、ということまでをシミュレーションできるようになるのではないかと思います。
とはいえ、テクノロジーだけでまちづくりができるとは考えていないので、そういったテクノロジーとの関わり方も考えながら、UDSでは、企画・設計・運営を重視して展開していきたいです。
発表後には司会者より「日本がまちづくりの上で長けているところは?」との質問が。
「まずは、緻密に作ることができるというモノづくりの技術。そしてソフト面だと、おもてなしの文化。まだまだ日本の未来は明るいと僕は思っています。」

幅広いジャンルの第一線で活躍するスピーカーの皆さん。参加者だけでなく、スピーカー同士も多くの刺激を受けるイベントとなりました。