ホテル アンテルーム 京都 キュレーター兼支配人の上田聖子が、パナソニック創立100周年記念として開催されたフォーラムに登壇。ホテルのギャラリーで実証実験に協力している"動画を飾る装置"Ambient Media Player(AMP)について、取り組みを紹介しました。(会場:東京国際フォーラム)
フォーラムのテーマは「映像コンテンツとハードウェアの未来について」
ともに登壇させていただいたのは、谷口旭さん(パナソニック)、モデレーター仲森智博さん(日経BP総研)、脇田 玲さん(アーティスト・サイエンティスト)、岩崎 達也さん(Magasinn Kyoto)、佐伯真一 さん(WOW inc.)。
絵画を飾るように動画を飾る、AMPとは
AMPはパナソニックがポストテレビを模索する中で誕生。「視聴する」のではなく「感じる」、テレビとは異なる、新しい人との関わり方で、絵画を飾るように動画を飾る」新しいインテリアのカタチです。
ホテル アンテルーム 京都、ギャラリーでの実証実験
ホテル アンテルーム京都では、AMPの実証実験として、昨年12月よりギャラリーやラウンジにて展示。上田からその様子をご紹介しました。
「アンテルーム は『アート&カルチャー』をテーマにしたホテル。そのエントランスの50 m2 のギャラリーで、映画監督と一緒にコンテンツから作った作品を展示しました。今まで動画を流すというとプロジェクターかモニターか、ということしか表現の選択肢がなかったところが、新たな選択肢になったと思います。アーティストとともにコンテンツを開発するきっかけにもなりました!」と上田は語りました。
その展示の様子は「なんとなくその作品の中に飛び込んでいって、自分の頭のいつもとは違うところが刺激されていて、インスピレーションを受ける」とのコメントも寄せらせました。
映像コンテンツとハードウェアの未来
後半では、モデレーターの仲森さん、アーティストの脇田さんのセッション。これからの映像コンテンツとハードウェアの可能性が語られました。
「ライフスタイルが多様化し、かつてテレビで家族をつないでいたのがスマホでバラバラになっています。AMPによってリビングが心地いいからと家族が集まる光景がもう一度復活させるような気がします。」
「メディアとしてのAMPを考えると、かつて彫刻や絵画 自分から飛び込んでいかないといけないものでした。一方、写真や映画は自分の方へ迫ってくるものです。今はどんどん目の前に迫ってくるものばかりで、さらにInstagramなどのSNSで自分をメディア化している時代です。AMPは『この作品はなんなんだろう』という自分から入っていくもので、大衆化されたメディアとは逆の流れ。新しい経済や文化がここから生まれてくるといいです。」
今後の展開に期待が膨らむAMP。アンテルームでは、今後も新しいプロダクトやアーティストとのコラボレーションを積極的に仕掛け、よりみなさんにお楽しみいただける空間を作っていきます!
Information
ホテル アンテルーム 京都では、新たなAMPの取り組みをご覧いただけます。
AMP×PhotoMusic Phase2,「ニュー・ファンタスマゴリア-Colorful Ambiance」at ANTEROOM KYOTO
PhotoMusicとのコラボレーションによる「Colorful Ambiance」の体験検証実験を、HOTEL ANTEROOM KYOTOでも実施してます。これまではkumagusukuのみで行っていた上映ですが、場所が変われば体験もかわります。この機会にぜひお立ち寄りください。
期間:2018年11月20日〜12月15日 ※kumagusukuでは12/7までお楽しみいただけます
場所:ホテル アンテルーム 京都
●参加アーティスト(順不同・敬称略)
・港千尋+DOZAN11(EX 三木道三)
・勝又公仁彦
・キオ・グリフィス
・佐久間里美
・鈴木崇
・澄毅
・関口涼子+DOZAN11
・武田陽介
・田中和人
・中屋敷智生
・矢津吉隆
・山内亮二
・山本聖子
・有田京子*(協力:YELLOW)
・前田泰宏*(協力:西淡路希望の家)
・高山勝充*(協力:ライプハウス)
・茶薗大暉*(協力:ライプハウス)
*写真撮影:仲川あい、協力:capacious
・シュヴァーブ・トム
・中村ケンゴ
・岩泉慧
共同主催:ニュー・ファンタスマゴリア実行委員会
ディレクター:三木 学 (編集者・色彩研究者)
音楽ディレクター:Dozan11(EX 三木道三)(音楽家)
協力:ホテルアンテルーム京都、株式会社ビジョナリスト、クラウド・テン株式会社