リラックス食堂原宿で開催されたテンポロジーサロンvol.49にて、取締役クリエイティブディレクターの中原が「これからのまちに開いた施設のあり方」をテーマに、株式会社スマイルズの野崎亙さんとトークイベントでお話させていただきました。(主催:テンポロジー未来機構)
まちに開いた施設のあり方とは
野崎「まちとブランドの関係を話すと、ブランドは人と捉えて『どういう性格の人なのか』だけを規定しています。サービスモデルを作った時には、始まりにしかすぎません。その人がは何者であるのか、そのまちとどういう関係性を作っていくのか、ブランド自身が自己生成的にできていくのだと思います」
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中原「まちづくりは『人ありき』だと思います。関わり方がしっかりできるような仕掛けが必要。ピンポイントでの正解は無いと思いますが、それぞれが求めるものは時代によって変わっていくので、常にコミュニケーションし吸収をしてアウトプットしていくことが大事だと思います。」
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野崎「最近公園に注目しています。コペンハーゲンで出会った公園が印象的でした。デザインがバシっと格好いいわけではないですが、一人一人の拠り所がある感じ。タイ人にはムエタイの場所、エジプト人にはチェスができる場所。なんとも言えない融合、、、というか融合しない融合をしていて、それぞれが関与できる器があると言う感じでした。観光客も集まることで、なんとなく誇りが生まれ、それでまちが少しずつ変わっていったそうです。」
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泊まるだけではない、これからのホテル
野崎「ホテルはファンクションだけども、泊まるだけではない使い方ができる。香川・豊島で運営している1日1組限定のホテル、檸檬ホテルでは運営している夫婦に会いに来るリピーターのお客さんもいます。
これからは本当に面白いホテルをつくりたいです。ホテルというフォーマットを使った、新しい価値観はあるから未来は明るいかなと思っています。」
中原「日本の人口減少でホテルは余るようになるでしょう。ホテルで楽しむ・体験する、ということが求められるようになってくるのではないでしょうか。NYだと、ホテルからホテルをはしごするのが、ニューヨーカーの遊び方で、それだけホテルが魅力的だということです。人々が求めてくることが、いま日本が供給していることからずれてきてしまうような気がします。
このままいくと20年、30年たったときに、建物は古くなってもそれになんとか耐えるだけ、というホテルも出てくる。それをリブランディングする会社も出てくるでしょう。ちゃんと地元に根ざして愛されるホテルが生き残るのではないでしょうか。」
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中原「授賞式などで海外に行くときに、着物を着るようにしているんですが、歩いているとみんなタッチしてくるんです。やはり日本のいいものはやはり注目を集められる。日本発のいいものをもっと世界に発信したいですね!」
トークイベントの後は、参加者も交えての懇親会。
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参加者はデザインや建築関係の方々が多く、リラックスした雰囲気の中、トークでは聞き足りない質問を次々に投げかけ、最後まで盛り上がる会となりました。
貴重な機会をありがとうございました!