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ブログ 2025.2.4 まちづくり視察 from Sydney – シドニー工科大学の教授と学生さんの訪問を受けました

「今度、都市のランドスケープデザインを学ぶ学生を連れて東京に行くのですが、下北線路街のプロジェクトについてお会いしてお話を伺えませんか」

シドニー工科大学のデザイン・建築学部建築学科教授からのそんなお問い合わせを受けて、先日プロジェクト担当者たちにて学生・教授のみなさんに下北線路街を案内しました。

学生さんたちは日本における公共空間に興味を持っていて、渋谷、麻布台、六本木の開発をはじめ、設計事務所や特徴のあるスペースを訪問しているとのと。UDSでは下北線路街プロジェクトの全体基本構想、事業基本計画の策定に携わった立場から、プロジェクトの背景や概要をご紹介しました。

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「シドニーでも新しい地下鉄が計画されているけれど、駅周辺の土地は不動産会社が競い合い獲得した会社がそれぞれ開発を行なっていく。これだけの広域の地域を民間の一つの鉄道会社が一体的に、デザイン面でも非常にまとまった形で開発しているのは驚きだ」とのこと。

また、シドニーでも開発時は大きな不動産会社が計画を主導して、そこにデザイナーたちが呼ばれ、運営はまた別の専門会社が行う形が基本だそうで、下北線路街プロジェクトのマスタープランの部分から入って、いくつかの場については設計、そして運営まで行うUDSの関わり方をとても興味深そうに聞かれていました。

今回の下北線路街視察では、わたしたちUDSに加えて、UDSからお声がけしてランドスケープデザインの構想作りに加わっていただいた「シモキタ園芸部」の運営を担う株式会社フォルク代表三島さんも訪問され「シモキタ園芸部」の取り組みについてきかれていました。

シモキタ園芸部
下北線路街を主なフィールドに、地域住民が主体となってみどりの維持管理や園藝にまつわる幅広い活動を行うコミュニティ。
https://shimokita-engei.jp/map.html

海外まで詳細な情報が届いていることは嬉しい驚きだったと同時に、国や環境は違っても、「よいまちのあり方」を模索しながら取り組んでいるという根本は同じだな、と感じられた機会となりました。

また、国内はもちろんですが、国も越えて、まちづくり/都市デザインに取り組むみなさんと交流、刺激しあう時間を通して、それぞれのまちや社会をより良くしていく取り組みが各地で広がっていく、そんな可能性を感じることができました。

貴重な機会をありがとうございました。