COMPATHの菓子麻奈美が、丸の内朝大学 "もっと!アート散歩クラス2018~アートと仕事のステキな関係~"に登壇しました。丸の内朝大学は、「食」「地域」「カラダ」など多岐に渡るクラスをこれまでに1万8千人以上が受講、開講10年目を迎える"朝活"の先駆け。受講生は朝7時に集合して1時間、有意義な学びの時間を過ごします。
もっと!アート散歩クラスはアートを身近に楽しむ新しい視点を学ぶ全9回のクラスで、今回菓子は第6回の講師を担当。「ホテルから学ぶ空間とものづくり」をお話しました。(会場:LEAGUE有楽町)
アートとデザインの違いとは
はじめに、今日の話がわかりやすく聴けるようにとアートとデザインについて、菓子なりの定義をお話しします。
アート:0から1を作り創造していく活動、作品
デザイン:すでにある要素を編集していき、世の中の問題解決をすること
菓子がプロジェクトで関わるホテルや商業施設においてのデザインは、機能性だけではなく「どうお客さんが楽しめるか」ということも重要だと話します。
アート×ホテルの事例を紹介
続いて、これまでUDSが手がけてきたアートをとりいれたホテルを、菓子が担当したプロジェクトを中心に紹介していきます。
渋谷グランベルホテル
「2015年のリニューアルを担当した渋谷グランベルホテル。ホテルのなかにアートがぽんと置いてあるだけではなく、ホテルという"わざわざ行く場所"で楽しさや特別感をアートで表現できないかと思い、照明や家具などでホテルの機能とアートの融合に挑戦しました。写真は、部屋のスイッチを入れるとヘッドボードやランプの形が浮かび上がり、照明としても実際に使えるアート。」
https://uds-net.co.jp/article/2906
BUNKA HOSTEL TOKYO
「浅草のインバウンド向けのホステル。提灯やハッピというような、いわゆる昔ながら日本を表すイメージではなく、普段わたしたちが生活の中で感じる日本の良さを空間の中で表現し、海外のお客様に持ち帰ってもらいたいと思って作りました。大学の先輩でもある、アーティスト高橋理子さんとコラボレーション。1Fをまちにも開いた居酒屋にしています。」
「バンクベッドは90度ねじって積み上げることにより、プライバシーに配慮。日本のおもてなしのあり方、ベッドのあり方を表現するためにオリジナルで製作しました。」
BUNKA HOSTEL TOKYO:https://bunkahostel.jp/ja/
他に、宿泊者だけでなく地域の人も訪れるギャラリーを設けたホテル アンテルーム 京都や、地元の作家とコラボレーションすることでローカルに根付いたホテルづくりを行った沖縄・宮古島のHOTEL LOCUSの事例を紹介しました。
ホテルの企画をたてる、体験ワークショップ
後半は受講者と一緒に、実際に手がけているホテルを実例であげながら、企画のアイディアを出すワークショップ。参加者と一緒に談笑しながら、アイディアを引き出します。丸の内朝大学の受講生の職業や経験は多種多様。だからこそ、各グループからは、ユニークなアイディアが集まりました。
菓子からは「本当におもしろいアイディアばかりで・・・ぜひ全部採用したいですね!」とのコメントも。
ホテルは家とも店とも違い、アートを自由に存分に楽しめる場所。受講生のみなさんにとって、ホテルという空間でのアートの楽しみ方や視点が広がるような機会になったのではないでしょうか。朝一番から、好きなことを学んで頭をフル回転、心地よい一日のスタートとなりました。
丸の内朝大学:https://asadaigaku.jp/archives/asadai_kouza/2018su_artsanpo