宮古島でも秋の風を感じるようになった11月。
「島全体を楽しんでもらう」ことを目指すHOTEL LOCUSを会場に初のLOCUS MARKETが開催されました。
今回の沖縄ラプソディでは、3日間で500名を超える来場者と島内外で活躍するつくり手20人が一堂に会したイベントの様子をお伝えします。
島の魅力を伝える場をつくる
今回のイベントは、春ごろからLOCUSアクター内で構想が生まれていました。
イベントの企画や準備、当日の運営までメインで担当した、宿泊マネージャー兼素潜り漁師でもある高田和大にイベントを企画したきっかけを聞いてみました。
「僕はホテルの開業当初より、島の方々に『この島に来てくれてありがとう』と思っていただけることがゴールだと考え働いています。『For island(島のために)』という想いを何かかたちにしたいと考えていた時、総料理長の野口さんがホテル内のレストランを会場に開催された<食べるほどに宮古島>という島の生産者さん達が集まったイベントをみて、切り口を変えてものづくりをしている人達が集まるイベントがあったら面白いんじゃないかと思い企画をはじめました。」
まずは、つくり手一人ひとりに会いに行くことから
高田のイベント準備の第一歩は、自ら島のつくり手さん一人ひとりに直接会いに行くところから始まります。
約半年をかけて出会ったつくり手さん達に、
このイベントを通じて魅力ある島のつくり手と地域の方や観光で訪れた方、宿泊されているお客様が繋がる場となること。更にホテルの外へ出てショップや工房へ直接足を運んでもらうきっかけをつくりたいと熱い想いを伝えていきました。
その想いに賛同してくれた20人のつくり手さんは、伝統工芸品や地元食材を使った食品をはじめ、手作りアクセサリーやインテリアグッズ等、多種多様なメンバーが集まりイベントを実現することができました。
(記事の最後に出展者の皆さまを紹介しています。)
高田が一番苦労したこと
「参加するつくり手の方たちの想いをチラシ一枚でどう表現するか。ここに一番頭を悩ませました」
そんな時、相談したのはUDSで設計を担当しているメンバーでした。
日々、設計やデザインを手がけているメンバーとの話しの中で、自分だけでは思いつかないようなアイデアをもらい、更に広報のメンバーからはイラストレーターの使い方を教えてもらいながら作り上げた一枚です。部署や役割を超えて刺激し合える関係性は、まさにUDSが目指すチームアップの形です。
(チラシのメインとなるイラストは、高田自ら手書きで書き上げたというから驚きです。)
また、今回の裏テーマとして「もの」だけでなく、それを作っている「ひと」の人柄やつながりを伝えたいと考えていたそうです。その想いを表現するためにチラシの裏面は、ものだけでなくつくり手の皆さんを顔写真付きで紹介しています。
ホテル内に生まれた新しい集いの場
イベント期間の3日間、館内には常に多くの人で賑わいあちらこちらから楽しそうな笑い声が聞こえていました。
親子で参加されたお母さまからは「以前はママが集まるイベントもあったのですが、最近はママ同士が繋がる機会もあまりなかったのでとても楽しかったです。ぜひ今後も定期的に開催してほしい。」という声も。
「普段はあまり若い世代との接点がありませんでしたが、今回のイベントで若いつくり手や地域の方とお会いすることができました。これから若い世代にも宮古島の伝統的な漁業やなまり節についても伝えていきたい。」と話す友利さん。
地域とホテルの垣根を取り除く
イベント期間中、島内のテレビや新聞でも紹介いただき3日間で500名を超える方に来場いただき、その8割が地元の皆さんでした。これまでホテルの前を通る事があってもなかなか中まで入れなかったと話す方も多く、地域とホテルの垣根を取り除くようなイベントになったのではないかと思います。
HOTEL LOCUSを常に陰で支えている支配人の鎌田は
「オープン以来、少しずつ地域の方々と関係を築いてきたが、今回のLOCUS MARKETはその繋がりが実を結び実現したとても有意義なイベントだった。このイベントをきっかけにホテルのアクターも地域の皆さんからたくさんの刺激を受け、新しい発想や地域とのつながりを見出してくれる事を期待しています。」と話します。
また、今回のイベントで確かな手ごたえを掴んだ高田は
「今後も定期的に地域の人たちが集まれるような場をつくっていきたいと考えています。次回は企画の段階からつくり手さん達にも入ってもらい、より地域を盛り上げていけるようなイベントにしていきたいです。」と早くも次のイベントを見据え、楽しそうに何かを企んでいるようです。
益々パワーアップしていくLOCUS MARKETに今後ともご注目ください。
▼ LOCUSアクターの中澤が作成したイベントレポートムービー
Special Thanks
※順不同で紹介しています。
チームあだん (あだんワークショップ)
魔法のアトリエ ピカイ (みつろうクリーム)
CHARM tree (南国風ドリームキャッチャー )
岩本 大輔さん(簡易機織体験)
indigo (アロマバー)
orusa (金属と鉱物のアクセサリー)
mano (天然石マクラメアクセサリー)
Handmade Jewelry DESLIE (ハンドメイドアクセサリー)
feu wax (オリジナルアロマキャンドル)
glycerinQueen (石鹸・エッセンシャルスプレー)
leap_silver (彫金アクセサリー)
TENOWAYA ZAKKA (ハンドメイドアクセサリー)
宮古木工芸 三線販売(三線・木工)
染織布とキリムの店 ゆう (宮古上布を使ったハンドメイド商品)
友利かつお加工場 (鰹なまり節)
宮古島チーズ工房 (各種チーズ)
津嘉山千代 (手作り味噌)
ミキ (サーターアンダギー・みき)
宮城かまぼこ店 (かまぼこ)
笑伊和囲 (アイシングクッキー)