「台中の川から世界の海へ」をテーマに、台湾で初めて、淡水魚と海水魚の両方を展示する台中海洋館の企画・意匠基本計画・設備設計を手がけました。
同館は台中の河川から海へとつながる生態系の流れを体験できる展示構成で、地域の湿地環境を再現した空間を設けています。来館者が楽しみながら、水と自然のつながりや、台中という土地の豊かな水環境について学ぶことができます。
デザインコンセプトは「scape」。建築・インテリア・展示・照明といったあらゆる要素がシームレスに溶け合うデザインにより、人が自然に魚の視点へと変化していく体験を目指しました。
魚の目線で館内を巡る体験を生み出すため、水槽の高さやレイアウトの細部までこだわり、来館者といきものが出会う瞬間の楽しさを空間デザインに落とし込みました。さらに、照明・映像・音響などのアート的要素を組み合わせ、しゃがむ・のぞくといった自然な身体の動きを引き出す仕掛けを随所に設置。来館者が自らいきものに近づき、関わることができる体験型空間を実現しています。
基本構想：UDS株式会社
企画・設計：UDS株式会社
設計監修：UDS株式会社 MMD株式会社
デザイン監修：UDS株式会社 MMD株式会社
写真：TAICHUNG AQUARIUM
